キーワードで探せる困窮者支援情報 神奈川県がサイト「さぽなび かながわ」開設

神奈川県が開設した「さぽなび かながわ」のトップページ

 「仕事探し・就労」「出産・子育て」「心のこと」─。神奈川県はさまざまな悩みのキーワードから、役立つ支援情報が検索できるサイト「さぽなび かながわ」を開設した。新型コロナウイルス禍の長期化や物価高騰に見舞われる中、生活困窮者らが必要な支援を受けられるよう、公的な制度や窓口、団体の情報を紹介している。

 サイトでは154件の支援制度と88件の窓口、18件の団体の取り組みを網羅的にまとめており、相談したい内容のキーワードを選択して検索すると、悩みに応じた情報が表示される。現在は県やNPO団体の情報が中心だが、今後は市町村の制度や窓口などにも対応し、サイトの充実を図りたいとしている。

 サイトを立ち上げるきっかけとなったのは、生活困窮者らの支援に取り組む団体からの要望。「制度や窓口の情報が行き届いていない」「言葉の壁などで支援の情報がうまく伝わっていない」といった意見が寄せられ、「支援の入り口」として開設した。人工知能(AI)の自動対話システム「チャットボット」で質問に24時間対応する機能や、英語、中国語、ベトナム語など11言語に対応する翻訳機能も備えている。

 黒岩祐治知事は1日の定例会見で「キーワードで一度に情報が検索できる。多くの皆さんに活用してほしい」と呼びかけた。

 サイトはhttps://www.pref.kanagawa.jp/osirase/1305/saponavi-kanagawa/index.html

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