6日(月)明け方の満月はマイクロムーン 西・東日本は晴れて天体観察日和の見込み

2023年 満月と距離のちがい 出典=国立天文台HP

 国立天文台によると、5日(日)に昇る月は6日(月)午前3時29分ごろ満月となり、今年2023年で最も地球から遠い満月となる。
 5日(日)夜から6日(月)明け方ごろにかけては西日本や東日本で晴れる所が多く、天体観察日和となりそうだ。冷え込みは厳しいため、万全の寒さ対策と感染対策をして楽しむようにしたい。

マイクロムーンは最も地球から遠い満月

2023年 月と地心距離の変化と満月 出典=国立天文台HP

 国立天文台によると、地球の周りを公転する月の軌道は楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではないという。さらに、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化するため、満月や新月のときの距離は毎回異なるそうだ。

 ちなみに、今年最も地球に近い満月、いわゆるスーパームーンは8月31日(木)となり、今回の最も地球から遠い満月のことを「マイクロムーン」と呼ぶこともあるという。6日(月)のマイクロムーンは、8月31日(木)のスーパームーンと見かけの大きさを比べると面積が約22%少ないということだ。

西・東日本はよく晴れる所が多い

 肝心な天気はというと、5日(日)夜から6日(月)明け方ごろにかけて、西日本や東日本では高気圧に覆われてよく晴れる所が多い見込み。天体観察日和となりそうだ。北日本は日本海側を中心に雲が広がりやすく、日付が変わると雪の降る所が多い見通し。満月は顔を出さない可能性が高い。
 満月を迎える時間帯の気温は、西日本や東日本では2℃前後の所が多く、各地冷え込みは厳しい予想。夜空を眺める際は万全の寒さ対策と、感染対策をして楽しむようにしたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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