2月4日、MotoGPクラスに参戦しているKTMファクトリー・レーシングは、テストチームにMotoGP経験者のジョナス・フォルガーを加入させることを発表した。
2017年にMotoGPデビューを果たしたKTMは、プロジェクト始動時からテストライダーにミカ・カリオを指名。2019年からは、2018年で現役を引退したダニ・ペドロサも加わり、両者がKTMのMotoGPマシンであるRC16を開発してきた。
そして今回、2023年からフォルガーがテストライダーとして起用されることが明かされた。彼らはレギュラーライダーのブラッド・ビンダーとジャック・ミラー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）とともに2023年型そして2024年型マシンの開発を行っていく。
ドイツ人ライダーのフォルガーはロードレース世界選手権では125cc、Moto3、Moto2を経て2017年にモンスター・ヤマハ・テック3のライダーとしてMotoGPクラスに昇格した。しかし、病を患い、第15戦日本GPから欠場。その後は、ヤマハMotoGPのテストライダーにも就任していた。
2019年には代役でMoto2に出場し、2020年にはスーパーバイク世界選手権（SBK）にもスポット参戦したが、2021年にSBKにBMWチームのBonovo MGM Racingから復帰してフル参戦を果たしている。そんなフォルガーがMotoGPにテストライダーとして帰ってくることに決まった。
2023年シーズンに向けたMotoGP公式テストは2022年の最終戦後の11月8日にスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われた。そして、年明けではマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2月5日から7日にシェイクダウンテスト、2月10日から12日に同地で公式テストが開催される。
シェイクダウンテストには、ルーキーのアウグスト・フェルナンデス（テック3GASGASファクトリー・レーシング）と各メーカーのテストライダーのみが参加可能だが、フォルガーはこのセパンシェイクダウンテストからチームに帯同する。
また、開幕戦ポルトガルGP前の3月11日から12日にアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われる公式テストにも参加するという。
