首都圏IT企業 県と市連携 上越市に2社誘致 県庁で進出報告会

 県と上越市は連携しこのほど、首都圏IT企業の株式会社クラッチワークス(本社・東京都中央区、西森康志代表取締役)とARCHIPELAGO株式会社(アーキペラゴ、本社・同新宿区、菅原匡史代表取締役)2社を上越市に誘致した。合同進出報告会が3日に県庁で行われ、西森社長、菅原社長ら4人が、佐久間豊副知事と中川幹太市長に表敬訪問した。

県庁で行われた合同進出報告会に出席した株式会社クラッチワークスの西森代表取締役(右から2人目)、ARCHIPELAGO株式会社の菅原代表取締役(左から2人目)ら

 クラッチワークスは、建築DX(デジタルトランフォーメーション)推進に関わる住宅・建材メーカー等の販売促進用完成イメージ(CG、VR)制作、スポーツマーケティング事業などを手掛ける。昨年12月、上越市木田に支店を開設、10人体制でスタートした。
 西森社長は同市高田出身。進出理由として、地元に帰ってみるとIT関連の職場が少ない、逆に東京で人材確保が難しいの2点を挙げ「地方で人材を育てていければ」などと願った。
 ARCHIPELAGOは、ウェブサイト・システムの構築・運用・保守、データサイエンスを用いた企業のDXコンサルタントなどを手掛ける。4月からは、高田本町通りに10人体制で支店を構える計画。
 菅原社長は広島県出身。家族が石川県出身なのをきっかけに、北陸4県における上越の拠点性に着目し初進出する。「人材確保により、北陸エリアでの地の利を生かしたい。海外へのゲートウエイの体制もつくりたい」などと展望した。
 報告会で佐久間副知事は「2社同時にというのは初めて」と感謝。中川市長はIT人材育成の取り組みを紹介し、「地元IT事業者と協力しながらやっていきたい。皆さんにも協力いただけるとありがたい」と期待した。

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