通帳なし、印鑑登録は不要…家からスマホで福井銀行の口座開設 アプリで2月6日スタート

個人客向け福井銀行アプリのイメージ図。2月6日から、新規客が窓口に行かなくてもスマートフォンの入力だけで主要営業店の口座を開設できるサービスを始める

 福井銀行(本店福井県福井市)は2月6日から、個人客向けのスマートフォンアプリ「福井銀行アプリ」で、新規客が窓口に行かなくてもスマホの入力だけで主要営業店の口座を開設できるサービスを始める。2022年11月にリニューアルし、アプリ上で振り込み・振り替えが完結できるようにするなど使いやすくしており、アプリの利用拡大や来店する負担の軽減を進めている。

 アプリを使った新規口座開設は、アプリをダウンロードし、氏名や住所、生年月日、暗証番号などを入力するだけで手続きが完了でき、後日キャッシュカードが送付される。開設できる営業店の口座は北陸3県の主要39店舗。紙の通帳を発行しない「通帳レス」のウェブ口座となり、印鑑登録や書類の記載は必要ない。

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 昨年11月のリニューアルでは、アプリの登録段階でインターネットバンキング契約が自動設定されるようにし、アプリ内で振り込みや振り替え、税金・各種料金などの電子納付サービス「ペイジー」の利用を完結できるように改善。カードローンの借り入れや返済手続き、普通預金以外の残高・明細照会も可能にした。

 また、デジタル化やペーパーレス化に向け、通帳レスのウェブ口座への切り替えを推進。窓口などの振込手数料を引き上げた一方、アプリなどでウェブ口座を利用する際の振込手数料を最安値に設定している。

 6日からはキャンペーンをスタートし、アプリを使って既存口座からウェブ口座への切り替えや新規口座を開設した個人客を対象に、千円をキャッシュバックする。6月30日まで。

 アプリの登録者数は昨年11月時点で約8万9千人。福井銀は同5月に発表した中期経営計画で、インターネットバンキングを含めた登録者数を2025年までに40%増やす目標を掲げている。

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