岸田首相、LGBTや同性婚「見るのも嫌」と差別発言の荒井勝喜秘書官を更迭 視察先の福井県坂井市で

荒井勝喜秘書官

 岸田文雄首相は2月4日、LGBTなど性的少数者や同性婚を巡り「見るのも嫌」と差別発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭した。首相は視察先の福井県坂井市で記者団に「大変深刻に受け止めている。任命責任を感じている」と語った。

 首相が政治任用した秘書官が問題発言で更迭されるのは異例。国会審議への影響を避けるため事態収拾を急いだが、内閣支持率の低迷が続く政権運営が厳しさを増すのは確実。野党は、政権中枢の人権意識欠如の表れだとして徹底追及する。

 この日、首相は午前に石川県小松市、午後に福井県坂井市を訪問。坂井市では、子育て当事者の声を直接聞く「こども政策対話」の第1弾として、育児中の保護者らと意見交換した。

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