実は数少ない!龍をデザインした「ドラゴンユニフォーム」6選

サッカー界では意外に少ない、龍(ドラゴン)をデザインしたユニフォーム。

エンブレムには使われてもユニへのデザインとなると、見事なまでにほとんど使われない。ここでは、そんな数少ないドラゴンをデザインしたユニフォームをご紹介しよう。

レアル・マドリー

レアル・マドリー 2014-15 adidas サード

龍のユニフォームといえば、ファッションデザイナー山本耀司氏が手掛けたこのキットがまず思い浮かぶ。左を向くのは“ドラゴン・キング”で「クラブの偉大さ・栄誉・強さ」の象徴。そして右を向くのは“ドラゴン・バード”で、過酷な状況から蘇ることのできる聖獣であり「忍耐力・信念・勝利を呼び込む鋭敏さ」を象徴している。

ブータン

ブータン代表 2015 EGO Sports アウェイ

世界一幸福な国とも呼ばれるブータンの2015モデルは、国旗に描かれている龍を右側に配するデザイン。ちなみにホームキットはオレンジを基調にイエローで龍を描く。2018W杯アジア予選はこのユニフォームで戦い、同国史上初となるアジア2次予選進出を成し遂げた。

中国

中国代表 2018 Nike アウェイ

2018年のアウェイモデルとしてリリース予定だったユニフォーム。何らかの理由でお蔵入りとなってしまったが、一説には中国サッカー協会側がこのデザインを土壇場で却下したという話も。Nikeの公式ショップではわずか数日間だけ販売されたが、代表チームが着用することはなかった幻の一着である。

CDドラゴン

CDドラゴン 2022-23 Tony Sports ホーム

エルサルバドル1部リーグのクラブで、その名もクラブ・デポルティーボ・ドラゴン。ユニフォームの右半身にはエンブレムに描かれている龍を大胆に描く。昨年まではシンプルで龍がよく見えたのだが、今年に入りスポンサーロゴが激増。肝心のかっこいい顔部分にニワトリのロゴマークを被せてしまった。

マンチェスター・ユナイテッド

マンチェスター・ユナイテッド 2020 adidas チャイニーズ・ニューイヤー

中国の春節(旧正月)を祝うためにリリースされた特別デザインの限定ユニフォーム。描かれているのは“四本爪の龍”で、中国では古くから皇族や王のみ使うことが許されてきた高貴な龍である。さすがに公式戦では使われなかったが、試合前のウォーミングアップで実際に着用している。

ウェールズ

ウェールズ代表 2002 Kappa ホーム

やや反則気味の選出かもしれないが、龍といえば外せないのが実はウェールズ。国旗の“赤い竜”(ウェルシュ・ドラゴン)を初代エンブレムから使い続けている。最新のエンブレムよりも、画像下段の2002年モデルのように旧デザインのほうがドラゴン感はより強い。

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なお、龍のエンブレムは他に、ポルトガルのポルト、オランダのデン・ボス、そして日本にも流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎などいくつかのチームが存在。ポルトに関していえば、90年代には龍のシルエットを描いたアウェイユニフォームを使用したこともあった。

龍デザインはウェールズのみだが、辺境の地のチームなど極めてレアなユニが多い「Qoly × LFB Vintage」。マニアックなユニ好きなら見るだけでも楽しいはず!

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