卵高騰、歯止め掛からず コスト高に鳥インフルが追い打ち 消費者や県内スーパーは悲鳴

スーパーの卵売り場。「物価の優等生」でも値上がりが続いている=3日午後、宇都宮市平松本町

 店頭価格の変動が少なく「物価の優等生」と呼ばれる卵が値上がりしている。ロシアのウクライナ侵攻などに伴う餌代の高騰に加え、他県での高病原性鳥インフルエンザの感染拡大で供給量が減少していることが要因。関係者からは高値は当面続くとの見方もある。県内の消費者やスーパーは悲鳴を上げ、養鶏農家は鳥インフルの発生に神経をとがらせている。

 3日午後、宇都宮市内のスーパー。売り場に積まれた10個入りの卵パックには、前年同期より100円ほど高い税込み278円の値札が付く。同市平松本町、無職関恒子(せきつねこ)さん(81)は「卵は毎朝食べるので困る。安い日を狙って買うようにしているが、年金暮らしには痛い」と眉をひそめた。

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