長崎ヴェルカ、連勝ストップ A千葉に84-96 バスケットB2

【長崎―A千葉】第2クオーター7分、ヴェルカのアギラールがシュートを放つ=諫早市中央体育館

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)第20節第1日は4日、諫早市中央体育館などで6試合が行われ、西地区2位の長崎ヴェルカは東地区2位のA千葉に84-96で敗れ、連勝が5で止まった。ヴェルカは通算24勝12敗。西地区は首位の佐賀が福岡に勝ったため、ヴェルカとのゲーム差は「5」に広がった。
 ヴェルカは第1クオーター3分までに11-0と好スタートしたが、その後は徐々に失速。第2クオーター5分に逆転を許した。3点シュートの精度が上がらず、前半に決めた3点シュートは3本。攻守のリズムが崩れ、16点ビハインドで後半に入った。
 第3クオーターはボンズの13得点などで追い上げたが、A千葉もゴール下にボールをつないで着実に加点。60-74で入った第4クオーターも狩俣、ヘディングで計4本の3点シュートを決めたが、届かなかった。
 第2日は5日、同体育館などで6試合を実施。ヴェルカはA千葉との2戦目に臨む。

◎連勝ストップ、約束事守れず惜敗

 ライバルチームに連勝を止められた。長崎ヴェルカは昨季の3部(B3)から一緒に昇格したA千葉に84-96で惜敗。試合を通してシュートの精度が悪く、それが持ち味の守備面に悪影響を及ぼしてしまった。司令塔の狩俣は「後半はいい部分もあったが、最後まで取り返せなかった」と悔しさをにじませた。
 1月中旬の後半戦スタートから5連勝。ドリブルからの1対1に頼り過ぎないという戦術がはまり、チームは上昇気流に乗っていた。だが、この日はそれができなかった。連動しながらパスを重ね、相手守備のずれをつくってシュートに持ち込むという約束事を守れなかった。
 昨年11月に故障者リスト入りして、約3カ月ぶりのホーム戦だったアギラールにとっても悔しい一戦となった。チーム最長身204センチのセンターは、ゴール下で懸命にボールに絡み続けたが「相手が何をやるかは分かっていたのに、しっかり守り切れなかった」と守備面の課題を口にした。
 5日は今季最後のA千葉戦となる。この日の敗戦を含めて、昨季からの通算対戦成績は3勝4敗。勝たなければ、負け越しで今季を終えることになる。狩俣は「きょうは最初から人とボールの動きが良くなかった。ヴェルカのスタイルはディフェンスから。プライドを持って次の試合に挑む」とチームの思いを代弁した。

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