若者の視点で平塚の魅力発信 市公式インスタ乗っ取り企画

東海大観光学部の投稿(平塚市提供)

 平塚市公式インスタグラムを地元の高校生・大学生が乗っ取り(テイクオーバー)、リレー形式で市内のおすすめ飲食店などを紹介する企画が6日から始まる。市では新しい視点での地元の魅力再発見や、若者層のフォロワー拡大などを期待する。

 6~19日は平塚学園高校写真部が「駅から市役所へぶらり散歩」を発信。JR平塚駅から市役所までの道のりを東回り、表参道、西回りの3コースに分けて、ラーメン店やパン店など高校生が学校帰りに寄りたくなるようなスポット15カ所ほどを紹介する。

 20~26日は市内にキャンパスがある東海大観光学部観光学実習シティプロモーション演習のゼミ生が「見て!来て!ひらつかフード最前線」を発信する。市内のおしゃれなカフェやレストランなど大学生におすすめしたいスポット10カ所ほどを紹介する。

 公式インスタの乗っ取り企画は企業がインフルエンサーらに依頼して実施する例が知られる。企業側には自ら作成せずに新しいコンテンツが提供でき、インフルエンサー側にも投稿に企業の“お墨付き”が得られ、互いに新規の閲覧者を開拓できるなどの利点があるとされる。

 市では昨年度も平塚学園高写真部と連携して実施。若い世代のフォロワー数が5倍以上に増加するなどの効果があったという。市は「若者が紹介した店に出向いて、体験してもらえたら」と話している。

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