コンビニ従業員らニセ電話詐欺防ぐ 「今後も危機感を持って対応」 長崎・南島原署が感謝状

感謝状を受け取った(右から)中村さん、長橋さん、楠田さん=南島原署

 南島原署は1日、ニセ電話詐欺被害を未然に防いだ長崎県南島原市のセブン-イレブン島原南有馬店の従業員、楠田克美さん(45)と長橋文美恵さん(58)、ファミリーマート南島原口之津店の中村美喜代店長(52)に感謝状を贈った。
 同署などによると、楠田さんは昨年12月12日午前、長橋さんは同19日午前、電子マネーカード購入のため来店したそれぞれ別の70歳男性客のスマートフォンの表示内容に疑問を持ち、詐欺の可能性があることを説明して購入を思いとどまらせた。2人は「不審な点を感じたら声かけするよう指導されていた」「今後も危機感を持って対応したい」と話した。
 中村さんは1月15日午前、電子マネー3万5千円分を購入した60代の男性客に購入理由を尋ね、詐欺の可能性があることを説明して警察への相談を勧めた。「今回で感謝状は3度目。(犯罪防止の)マニュアルに沿って適切な対応ができた」と笑顔で振り返った。
 𠮷村徹署長は「知らない人からの電話やメールで、お金の話が出たら家族や警察署、最寄りの交番などに連絡・相談してほしい。今後も地域と一体となって犯罪を防ぐ」と呼びかけた。同署管内の昨年のニセ電話詐欺被害は計3件で被害総額は計約74万円だった。


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