選択的夫婦別姓で「政策転換は必要」 小泉氏が自民に注文

小泉進次郎氏

 自民党の小泉進次郎元環境相(衆院11区)は5日までにインスタグラムを更新し、LGBTなど性的少数者や同性婚を巡る差別発言で岸田文雄首相により更迭された荒井勝喜首相秘書官について、「政府が取り組む異次元の少子化対策に、多様な価値観・生き方を否定するような発想」と批判した。

 岸田首相が掲げる異次元の少子化対策について「『異次元』とは、自民党自身が過去の限界を超える政策に踏み込むことだ」と持論を展開。党内の一部で反対論が根強い「選択的夫婦別姓」について「導入に踏み込むぐらいの政策転換は必要でしょう」と注文を付けた。

 小泉氏は環境相だった2021年3月の参院予算委員会で「あなたの息子の性的指向が同性だったらどう思うか」との質問に対する答弁の一部も掲載。「親としては、ただただ子どもには幸せに歩む人生を生きてもらいたい。その上で、仮にLGBTであったら、打ち明けやすい親でありたいと思いますし、そういった社会を実現するために政治家として全力を尽くしたい」とした上で、「同性婚、私は賛成の立場です」と語っていた。

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