5色の水柱 日生港の寒空彩る 備前で3年ぶり「源平放水合戦」

色鮮やかな水柱が港の空を彩った源平放水合戦

 備前市消防団日生方面隊による出初め行事「源平放水合戦」が5日、同市日生町日生の日生港で3年ぶりに行われ、団員の勇壮な水のかけ合いをたたえる5色の水柱が早春の空を鮮やかに彩った。

 サイレンを鳴らす消防車の先導で東西の岸壁に集まった団員約100人が6隻ずつの小舟に乗り込み、約30メートル先の相手方を目がけ一斉に放水。激しい水圧に耐える“合戦”を約10分にわたって展開した。

 最後は双方の健闘にエールを送るように赤や青、黄、オレンジ、緑に着色した水を空高く噴射。港の空に5色のアーチがかかり、観客から歓声が起こった。

 放水合戦は1950年から続く風物詩。2021、22年は新型コロナウイルスの影響で中止した。父親の応援に来ていた日生中1年の男子生徒(13)は「冷たい水を浴びながら懸命に放水する姿が格好良かった」と話した。

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