英デジタル通貨、今後10年で必要になる見込み─中銀・財務省=英紙

[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)と英財務省は、英国がこの10年で中銀デジタル通貨(CBDC)を創設する必要がありそうだとの見解を示した。英紙テレグラフが4日、未公表の共同報告書を引用して伝えた。

共同報告書で中銀のベイリー総裁とハント財務相は「英中銀と英財務省は、将来的にデジタルポンドが必要になる可能性が高いと判断している」とした上で、「デジタルポンドのためのインフラ構築を約束するのは時期尚早だが、さらなる準備作業が正当化されると確信している」と記している。

中銀はテレグラフ紙の記事へのコメントを拒否したが、CBDCの問題を巡る共同報告書はまもなく公表されると明らかにした。

ある政府関係者は報告書は来週発表されると述べた。

英中銀のカンリフ副総裁は7日の講演で、中銀のCBDC関連作業について金融業界に進捗を報告する予定だ。

テレグラフ紙によると、中銀が検討している案には、個人が中銀に直接口座を持つことを認める内容は含まれていない。

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