九州高校選抜剣道 長崎南山が初優勝 副将水口の勝負強さ光る

男子団体で初優勝した長崎南山=日南総合運動公園多目的体育館

 剣道の第37回九州高校選抜大会は4、5日、宮崎県日南市の日南総合運動公園多目的体育館で行われ、長崎県勢は男子団体の長崎南山が決勝で九州学院(熊本)を2-2の本数勝ちで破り、初優勝を果たした。
 男女それぞれ団体(男子7、女子5人制)と個人を実施。団体は8パートに分かれた予選リーグから決勝トーナメント、個人はトーナメントで競った。
 長崎南山は予選リーグを3戦全勝で通過。準々決勝は福岡第一に1-1からの代表戦で競り勝ち、準決勝は福岡大大濠を2-0で下した。女子団体の島原も予選リーグを3戦全勝で8強入りしたが、準々決勝は優勝した三養基(佐賀)に0-2で敗れた。
 個人は男子の水口快(長崎南山)、女子の久田柑花(島原)がそれぞれ5位と健闘した。

 男子団体で堂々の初Vを飾った長崎南山。決勝は昨春の全国選抜大会の準決勝で惜敗した九州学院(熊本)を打ち破った。白石監督は「この優勝は自信になる。副将水口、大将戸田がしっかりしているので、前の5人も伸び伸びと試合をしてくれた」と選手たちをたたえた。
 勝負強さが光ったのは個人も8強入りした水口。0-1で出番が来た福岡第一との準々決勝は白星を挙げて追いつくと、代表戦も得意の面を決めた。同ポイントだった決勝は1本先取した後、相手の隙を逃さずに再び面を打ち込んで2本勝ち。優勝の立役者は「個人戦で負けて悔しかったが、団体戦でやってやると切り替えた」と静かに喜んだ。
 福岡大大濠との準決勝は先鋒白石、三将野口の1年生2人が勝利。決勝も先鋒を落とした後、次鋒松尾がすぐに取り返すなどチームの好調さがうかがえる。3月の全国選抜に向けて水口は「気を緩めず練習に励み、今年こそ日本一に」とメンバー全員の思いを代弁していた。


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