1.3m超巨大ナマズも 有栖川公園の池で生物調査

有栖川宮記念公園で約10年ぶりの泥を取り除く作業に合わせた生き物の調査が行われました。

広尾駅近くの有栖川宮記念公園の池では、泥を取り除き、水質を改善する「浚渫」が1月から続けられています。2月4日はこの作業に合わせた生物調査が行われることになりました。

手始めに1人が入ってみると…いきなり捕獲されたのは、この池の主のような大きなナマズでした!
体長1.3メートル以上とみられる「ビワコオオナマズ」。もともと滋賀県の琵琶湖周辺にしか生息しない種類のため、都内では、別の場所から持ち込まれた「外来種」とされます。このオオナマズは、おそらく育てていた誰かが放流したのではないかということです。

巨大ナマズの騒動がひと段落し、ようやく区の職員やボランティアなど40人がかりでの本格的な捕獲がスタート!ところが何年にも渡り堆積した大量の泥に阻まれ、悪戦苦闘。さらに成長した魚たちの余りの大きさに用意したタモには入りきらず、力を合わせてなんとか捕獲していきます。やっとの思いで捕まえた生き物たちは、調査のため種類や大きさを記録した後、在来種は池の仕切られたスペースに放流され、生態系に影響する外来種は駆除などを行うということです。また作業中には、区内の親子らが参加した見学会も実施され、身近な都心の池に数十種類の生き物が生息していることを実感していました。

有栖川宮記念公園の池の泥のくみ上げ作業は、3月10日まで行われる予定です。

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