長崎県企業の女性社長比率 過去最高の8.92% 就任経緯は「同族承継」が半数超

 帝国データバンク福岡支店が発表した九州・沖縄企業の女性社長比率調査によると、長崎県は8.92%だった。5年連続で上昇し、比較できる1990年以降最高だった。
 就任経緯は「同族承継」が半数を超え、次点の「創業者」を合わせると、ほとんどを占めた。残りは「内部昇格」や「買収」など。業種別で割合が高かったのは不動産、鉱業、サービス、小売りなどだった。
 九州・沖縄も9.56%で過去最高。全国平均(8.20%)を上回り、都道府県別では沖縄が11.58%でトップ。佐賀(10.37%)、福岡(9.69%)、大分(9.68%)も上位10位内に入った。
 九州・沖縄でも就任経緯は「同族承継」の割合が最も高かった。社長の高齢化や後継者不在で女性親族が承継せざるを得ないなど、受動的なケースが多いと考えられるという。
 調査は昨年10月時点。帝国データバンクの企業データベースを基に九州・沖縄地区に本社を置く約13万社を対象に集計、分析した。

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