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長崎県平戸市の観光スポット、川内峠で5日、春を告げる野焼きがあった。3年ぶりに受け入れた観光客や市民計50人が、冬枯れの草原が激しい音と炎に包まれる様子を見入った。
川内峠は平戸島北部にあり、平戸大橋から5キロ弱。標高200メートル付近に約30ヘクタールの草原が広がる。かつては牛の放牧や、かやぶき屋根の材料確保のための入会地だった。現在は大野、大山、川内在、木引の4集落が共同で管理している。
野焼きは景観維持と防火などが目的。市消防署員、市消防団員と4集落住民ら約150人が参加した。午前9時ごろ南側の川内在地区から火入れ。北部の木引地区まで、約3時間で作業を終えた。
長崎市から夫婦で訪れた男性会社員は「野焼きのために平戸へ来た。間近で見ることができて予想以上の迫力だった」と話した。