松浦鉄道ラッピング車両完成 田平天主堂や棚田 鉄道むすめ・安齋由香里さんの車内アナウンスも

MR佐世保駅を出発する観光PRのラッピング車両=佐世保市

 松浦鉄道(MR、長崎県佐世保市)の沿線の6市町の観光スポットなどをデザインしたラッピング車両が完成し4日、同市三浦町のMR佐世保駅で出発式が開かれた。西九州新幹線開業の波及効果による利用拡大を図り、県北と佐賀の観光浮揚につなげる。
 県鉄道利用促進事業を活用してMRの車両1両をラッピング。同市の九十九島、北松佐々町の佐々川沿いの河津桜、平戸市の田平天主堂、松浦市の土谷棚田や、MR広報担当キャラクターの鉄道むすめ「西浦ありさ」などをデザインした。
 車両は同日から運行。また、長崎県エリアを運行する列車内の観光アナウンスが同日から、西浦ありさの声を担当している声優の安齋由香里さんの声に変更された。

出発式で松浦鉄道への思いなどを語る安齋さん

 出発式で今里晴樹社長は「新幹線開業を機に観光利用のお客さまを増やすとともに、地域公共交通の使命を果たしていきたい」とあいさつ。MR名誉会長を務める大石賢吾知事が「経済効果の地域への波及は、皆さんと一緒にやっていかないと達成できない」と祝辞。安齋さんは「ありささんをきっかけにMRや沿線の魅力を知った。この気持ちがいろんな人に伝わるよう、広報活動を頑張る」と述べた。


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