カルロス・ベルトランがGM付特別補佐としてメッツのフロント入り

日本時間2月6日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、YESネットワークでヤンキース戦の解説者を務めていたカルロス・ベルトランがメッツのフロントオフィス入りすることが決まったようだ。肩書きはビリー・エプラーGMをサポートする「GM付特別補佐」となる見込みだが、具体的な役割はまだ明らかになっていない。なお、ベルトランは2019年に1シーズンだけヤンキースでブライアン・キャッシュマンGMをサポートするGM付特別補佐を務めた経験がある。

現在45歳のベルトランは現役時代、ロイヤルズ、アストロズ、メッツ、ジャイアンツ、カージナルス、ヤンキース、レンジャーズの7球団で合計20年間プレー。メジャー通算2586試合に出場して2725安打、打率.279、565二塁打、435本塁打、1587打点、312盗塁、OPS.837をマークし、1999年ア・リーグ新人王、オールスター・ゲーム選出9度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞3度といった輝かしい実績を残した。今年からアメリカ野球殿堂入り投票の有資格者となり、有資格初年度の今年は得票率46.5%だった。

アストロズでワールドシリーズ制覇を成し遂げた2017年限りで現役を引退したベルトランがメッツに加わるのは今回が2度目。2019年オフ、メッツはベルトランを新監督に任命したが、2017年のアストロズの不正なサイン盗みの首謀者だったことが明らかになり、ベルトランはメッツの監督として1試合も指揮を執ることなく2020年1月に辞任していた。それ以来3年ぶりの「メッツ復帰」ということになる。

アストロズのサイン盗み問題では、A・J・ヒンチ監督とジェフ・ルーノーGMに1年間の職務停止処分が科されたほか、当時のベンチコーチだったアレックス・コーラがレッドソックスの監督を解任され、ベルトランもメッツの監督を辞任することになった。このうち、ヒンチは2021年からタイガースの監督を務めており、コーラも2021年からレッドソックスの監督に復帰。ベルトランもメッツのフロント入りが決まり、球界復帰を果たせていないのはルーノーだけという状況になっている。

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