特殊詐欺被害に歯止めを 横須賀市内3署、対策へ連携

特殊詐欺への対策を話し合った会議=横須賀署

 横須賀市内で特殊詐欺被害が急増していることから、横須賀、田浦、浦賀の市内3警察署が市や防犯協会、防犯対策に取り組む企業の担当者らを招いた緊急対策会議を初めて開き、被害防止に向けた連携を確認した。

 2022年の市内の特殊詐欺被害総額は約2億6千万円で、21年の約8700万円から3倍近くに急増した。横須賀署で1月31日に開かれた会議には16人が出席し、各警察署の担当者が被害状況を説明。今年に入っても被害に歯止めがかからない現状を報告した。

 特に息子を装って現金をだまし取る手口や還付金を装う手口が多く、検挙とともに被害抑止のための活動を重視していることを説明した。

 各団体からは、年金支給日に合わせて被害防止のキャンペーンを行っていることや注意を呼びかけるDVD配布、ポスター掲示などに取り組んでいることなどが報告された。各団体が連携し、被害防止に向けた対策強化に協力することで一致した。

 横須賀署の木島敏之副署長は「さまざまな人たちが連携し、被害防止の機運を高めることが大切」と話していた。

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