フォード陣営の名門DJRとグローブ・レーシングも2023年仕様Gen3マスタングを披露/RSC

 2023年より新車両規定“Gen3”を導入するRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップにて、フォードのホモロゲーション登録担当チームを務めるディック・ジョンソン・レーシング(DJR)と、強豪グローブ・レーシングが本戦仕様のカラーリングを初披露。両陣営ともに引き続き『シェルVパワー・レーシング』『ペンライト・レーシング』として、参戦体制とカラースキームを継続する。

 オーストラリア大陸の“聖地”バサーストにて、伝統の『リキモリ・バサースト12時間』が開催された週末を挟み、前週1番乗りで第7世代『フォード・マスタング・スーパーカー』のシェイクダウンを実施したブランチャード・レーシングチーム(BRT)だが、その約2日後にはグローブ・レーシングが、そして週明け早々の月曜には名門DJRが、シーズンエントリーに向けた2023年仕様車を相次いで発表した。

 そのローンチに際し、グローブ・レーシング代表のステファン・グローブは「この“Gen3”マスタングのカラーリングは、我々のチームとカテゴリーにとって重要なマイルストーンになる」と、その意義を語った。

「デザインコンセプトがレンダリングで表示されるのはいつも興奮する瞬間だが、今季Gen3でそれが実現するのを見るのは非常に特別なことだったよ」と続けたグローブ代表。

「エンジニアやメカニックから営業チームまで、各部門のメンバーは準備のために素晴らしい仕事をした。これこそが新規定車両の製造という困難な時期に、彼らが継続的に取り組んできたことの証だ」

 チームのエースドライバーとして、昨季はランキング8位を記録したデビッド・レイノルズも、自身の新たな26号車で仕事に取り掛かるのが「待ち切れない」と期待を寄せる。

Grove Racingは、引き続き地元のオイル・ブランドの支援を受け『Penrite Racing』として参戦する
昨季はランキング8位を記録したデビッド・レイノルズ(右)とマット・ペインの2台体制に
「エンジニアやメカニックから営業チームまで、各部門のメンバーは準備のために素晴らしい仕事をした」とステファン・グローブ代表

■「このクルマの見栄えは本当にファンタスティック」だとDJRのウィル・デイビソン

「このクルマのステアリングを握ることに興奮しているよ。とても壮大に見えるし、トラック上ではさらに良いルックスになるはずさ」と語ったレイノルズ。

「チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれたし、彼らは『この(ブラック/レッド/ホワイトの)ストライプがあなたをより速く走らせる』と言う。それが真実であることを願おう(笑)」

 一方、スコット・マクラフラン在籍時以来のタイトル奪還を期すDJRは、今季もアントン・デ・パスカーレとウィル・デイビソンの2台体制を敷き、シャープな外観を持つ第7世代モデルに伝統のカラーリングを施した。

「このクルマの見栄えは本当にファンタスティックだし、それでいて明らかに違いを生んでいる。一目見て異なる印象を与えるし、タフで、速く、滑らかなルックスに見えるね」と、新たな愛機となる17号車の印象を明かしたデイビソン。

「ここで組み立てられた新規定車両は、そのビルドの過程で明らかな改良と改善が進んだ。いよいよそのシートに乗り込んで、快適になる瞬間が来たんだ。僕らの前には理解する必要のある新しい事柄がたくさんあるが、皆でトラックに出てそれを感じ、今季を始めることにワクワクしているよ」

 同じくダブルエース体制として初王座を狙うパスカーレも「この新世代のスーパーカーにとても興奮している」と、その印象を明かした。

「これは僕らのチームにとって異なる外観であり、カラーリングは少し異なっているが、依然として『シェルVパワー』のカラーはアイコニックに見えるね。ワークショップの全員が懸命に取り組んできたから、マシンがロールアウトされる初日を楽しみにしている。すべてがうまくいけば、多くの成功を収めることができるはずさ」

 チームは今週にもクイーンズランドで初走行を迎え、同じくグローブ・レーシングもウイントンでシェイクダウンを完了する予定となっている。

引き続き『Shell V-Power Racing』として参戦する名門Dick Johnson Racing(DJR)
「一目見て異なる印象を与えるし、タフで、速く、滑らかなルックスに見えるね」と、新たな愛機となる17号車の印象を明かしたウィル・デイビソン
スコット・マクラフラン在籍時以来のタイトル奪還を期すDJRは、今季もアントン・デ・パスカーレとウィル・デイビソンの2台体制を敷く

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