マスク「個人の判断」 緩和「不安」5割超 着脱「場面に応じて」最多

 新型コロナウイルスの感染防止策として広く国民に定着しているマスク。これまで着用を要請してきた政府は1月下旬、屋内外を問わず個人の判断に委ねると緩和の方針を示した。長崎新聞社は情報窓口「ナガサキポスト」のLINE(ライン)でアンケートを実施。どちらかと言えば」も含めると「不安」と答えた人が50%を超えた。着脱の判断については「屋内外に関係なく、場面に応じて」が半数近くに上った。
 県外12人を含む10~80代の686人が回答。県内は全21市町から1人以上が答えた。年代別は▽10代7人▽20代14人▽30代50人▽40代116人▽50代183人▽60代203人▽70代105人▽80代8人。
 「どちらかと言えば不安」が最多(31.5%)。多い順に「不安」(25.2%)、「あまり不安を感じない」(19.5%)、「不安を感じない」(16.8%)、「判断が難しい。分からない」(7%)-だった。
 年代別では「どちらかと言えば」も含め、「不安」と答えた人が▽50代56.8%▽60代65.5%▽70代64.8%▽80代75%と高い割合になった。一方、10~40代は41.7%にとどまった。「あまり」を含め「不安を感じない」は10~40代の約半数に上り、20代は71.4%を占めた。
 着脱の判断は「場面に応じて」(48.7%)が最多。「屋内外にかかわらず着用」が21.6%、「屋外では外す」が13.7%、「屋内外にかかわらず外す」が13.6%、「判断が難しい。分からない」が2.5%だった。30~80代の各年代で「場面に応じて」と答えた人が最も多かった。20代は「屋内外にかかわらず外す」が最多の42.9%だった。
 政府は1月27日、新型コロナの感染症法上の位置付けを5月8日から季節性インフルエンザなどと同等の5類に引き下げると決定。マスク着用の緩和も打ち出しているが、開始時期は未定。今後、着用が効果的な場面を示す方針。
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 アンケートは1月30日~2月1日に実施。世論調査とは異なり、多様な意見を聞き取るのが目的です。

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