おかやまマラソン効果12.2億円 22年大会、開催経費の2.6倍

おかやまマラソン2022年大会で一斉にスタートするランナー

 「おかやまマラソン」の実行委員会は6日、昨年11月13日に岡山市内で開いた2022年大会で、岡山県内への経済波及効果が12億2千万円とする推計を発表した。新型コロナウイルスの影響で定員を減らしたため、前回(19年)の17億1千万円より減少したものの、開催経費4億7千万円の約2.6倍に上った。

 内訳は、参加者の飲食や宿泊といった直接効果が7億7千万円(前回比3億5千万円減)、商店の原材料購入などによる第1次波及効果が2億4千万円(9千万円減)。大会によって雇用者の所得が増え、消費が増えたとみなす第2次波及効果は2億1千万円(5千万円減)だった。

 1人当たりの平均支出額を見ると、県内ランナーと同伴者が6422円(1254円増)、県外は2万8661円(4210円増)。県外のうち宿泊者の割合は87.4%(9.5ポイント増)にアップし、宿泊日数も2泊以上の割合が32.0%(13.2ポイント増)となった。

 大会にはランナー、ボランティア、沿道応援者のほか、関連イベント「おかやまマラソンEXPO」の来場者を含む計約11万3千人が参加。このうち1599人が回答したアンケートに基づき、県の産業連関表を使って経済波及効果を算出した。

 実行委が6日の総会で説明した。実行委事務局は「1人当たりの支出額は増加傾向にあり、大会規模がコロナ禍前に戻る23年大会は、より高い経済効果が期待できる」としている。

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