日南に病児・病後児保育施設 「リンドの家」完成

ベッドなどを置いているリンドの家の保育室

 日南市星倉に、病児・病後児保育施設「リンドの家」が完成し、1月下旬から受け入れを始めている。病気や回復期の乳幼児や児童らが利用。看護士や保育士のサポートで安心できる環境をつくり、保護者の子育てと就労の両立を支援する。
 国の病児保育事業の一環で、各市町村が主体となり実施。市は、認定こども園などを運営する同市の吾田学園(伊豆元精一園長)に業務を委託している。
 リンドの家は木造平屋建てで床面積約123平方メートル。保育室が3部屋あり、スタッフルーム、相談室、調理室も。保育室にはベッドやおもちゃ、絵本などを置いている。事業費は約4630万円で、国、県、市の補助金が含まれている。
 乳幼児から小学校低学年までが対象で、風邪やインフルエンザ、ぜんそく、骨折などの子どもを預かる。利用時には保育士1人または看護士1人が付き添い、病状を見ながら臨機応変に対応する。利用定員は1日4人で、料金は千円。生活保護世帯は無料となっている。
 伊豆元園長は「少子化が進む中で、子育てに優しい地域を目指して開設した。子どもたちが大人になり、優しく幸せな家庭をつくりたいという気持ちにつながってくれたらうれしい」と話している。
 リンドの家(電話)0987(55)1511。

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