「被災した市民の声拾って」「根本的対策できないのか」台風15号の断水被害対応などで、市民と市長が意見かわす=静岡市

静岡市の防災計画を見直す1年に1度の会議です。台風15号の行政対応をめぐって、市民と田辺信宏市長などが意見を交わしました。

2月6日の会議では、静岡市が台風15号の行政対応を検証した中間報告について説明し、参加した市民などと意見交換を行ないました。

<男女共同参画フォーラムしずおか 川村美智副代表理事>

「(静岡市の)検証結果が出ているが、やはり市民サイドがどう感じたか、どういう状況だったかを拾ってほしい」

台風15号をめぐっては、断水などで行政の出す情報と市民が欲しい情報に齟齬があったとして、静岡市の中間報告は、情報の収集や発信に力点が置かれた内容となっています。しかし、市民からは被災した人の声や実体験を反映するよう求める声が上がりました。

<しみず女性の会 佐藤京子会長>

「台風15号以上の大雨が降らないとも限らないわけで、それが降ったらまた同じところが浸水する。根本的に何らかの対策はできないものか」

<静岡市 田辺信宏市長>

「この50年間は(七夕豪雨の)時間雨量71ミリの治水対策をしようと頑張って、これまで莫大な予算がかかってるんです。一方で地球温暖化もなんとかして、線状降水帯の発生度合いを減らしていく努力もしていかなければいけない。その両輪だというのが全体の構造ですので」

市は寄せられた意見なども反映して、3月末に最終報告をまとめる方針です。

© 静岡放送株式会社