「点取ることがアピール」「練習試合とはいえ悔しい」成果と課題みえた清水×磐田“総仕上げ”の静岡ダービー

週末、鹿児島キャンプを打ち上げたサッカーJ2清水エスパルスとジュビロ磐田。総仕上げとして行われた今シーズン初の静岡ダービーで両チームの仕上がり具合をチェックしました。

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横内昭展新監督のもと、新たなスタートを切った磐田か、ゼ リカルド体制2年目、ポゼッションサッカーを掲げる清水か。45分×4本で行われた静岡ダービー。

1本目、主導権を握ったのは、清水でした。20分、MF白崎凌兵がペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。このプレシーズン結果を残すFWディサロ燦シルヴァーノが左隅にきっちりとPKを決め、清水が先制します。

清水エスパルス FWディサロ燦シルヴァーノ

リカルド監督が掲げるのは、ポゼッションと前線からの積極的な守備。27分には、MF岸本武流が高い位置でボールを奪い、シュートまで持ち込みます。岸本はこの試合、攻守で目立っていました。

すると、清水はそのハイプレスが実を結びます。29分、白崎が相手にプレッシャーをかけ、FWカルリーニョスジュニオがボールを奪うと、中央へ走り込んだディサロが磐田ディフェンスをかわしシュートを決めます。ディサロはこの日2ゴール。激しいレギュラー争いへこの上ないアピールとなりました。

対する磐田は2本目、攻守の切替の速さを掲げる横内サッカーの片鱗を見せます。MF山本康裕が高い位置まで上がりクロス!FW杉本健勇の折り返しにMF鈴木雄斗がシュートも清水GK権田修一の正面に。ボールと人が目まぐるしく動きます。しかし、清水は相手の隙を見逃しませんでした。

MF乾貴士の芸術的なスルーパスに、抜け出したエースFWチアゴサンタナのゴールで3‐0とします。なんとか1点を返したいジュビロは、MF金子翔太のパスに静岡学園高校出身2年目のMF古川陽介が反応し、シュートも、あと一歩のところでゴールを奪えません。

4本目。コーナーキックのチャンスにFW吉長真優が決め、一矢報いますが、1−3で試合終了。両チーム開幕に向け、収穫と課題が見えた戦となりました。

<清水エスパルス FW ディサロ燦シルヴァーノ選手>

「継続して点を取ることがアピールなので、ゴールを取ることが僕の一番しないといけない仕事ですし、チームに貢献できる分かりやすい形なので、そういう意味ではよかった」

<ジュビロ磐田 MF 山田大記選手>

「練習試合とはいえダービーなので、結果という部分ですごく残念ですし、悔しいです。もう少し磨き上げた状態でシーズン通して、チームを作っていくというイメージで開幕に挑みたいと思う」

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