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1966年、旧静岡県清水市(現静岡市清水区)で、一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」の再審=裁判のやり直しの可否について、東京高裁は、3月13日に決定を示すことが弁護団への取材でわかりました。袴田巖さんの姉・秀子さんは2月6日午後に開いた会見で、3月13日に向けた思いを語りました。
<袴田巖さんの姉 秀子さん>
「56年間闘ってきてよかったなと思うような結果を期待しております」
1966年、旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」。弁護団によりますと、死刑判決が確定している袴田巖さんの再審の可否について、東京高裁は「3月13日午後2時に決定を示す」と6日、弁護側に伝えたといいます。
袴田さんの再審請求をめぐっては、2014年、静岡地裁が再審開始と袴田さんの釈放を決定。その後、東京高裁が再審開始を取り消しましたが、2020年、最高裁は審理を東京高裁に差し戻しています。
差し戻し審の大きな争点は、犯人が着用していたとされる「5点の衣類」についた血痕の変色です。弁護側は「5点の衣類」の血の赤みについて、実験などの結果、「長期間みそにつけると赤みは残らない」と結論付け、「5点の衣類」はねつ造されたもので、袴田さんは犯人ではないと主張。一方、検察側は、独自の実験の結果、長期間みそ漬けにしても血痕の赤みは残ったと訴えています。
再審請求人を務める姉の秀子さんは、再審の重い扉が開かれることを願っています。
<袴田巖さんの姉 秀子さん>
「13日にね、どういう結果になるかわからんけど、いい結果だったらね、『よかった、いい結果が出て。勝負に勝ったよ』と(巌さんに)言いたいと思ってる。弁護士さんも一生懸命やってくれて、支援者も大勢増えているから安心して私はおります」