お待ちかね、伊勢原でイチゴ狩りスタート「小さくても糖度高い」

9品種のイチゴが並ぶ「川島いちご園」=伊勢原市小稲葉

 神奈川県伊勢原市の「川島いちご園」(同市小稲葉)でイチゴ狩りが始まった。資材高騰で同園の経営は厳しいが、生産者は「じっくりと育てたイチゴをぜひ味わってほしい」と話している。

 計約1500平方メートルのビニールハウスではミツバチを使った自然交配を行い「紅ほっぺ」「さちのか」など9品種を育て、神奈川県の育成品種「かなこまち」も数に限りがあるが楽しめる。

 同園のイチゴ狩りは4日にスタート。1月の寒波や日照不足などで、例年よりも実の大きさや数に影響が出て開始時期を遅らせた。暖房費や肥料代などの高騰を受けて、入園料は値上げせざるを得なかったという。

 農家で同園を経営する川島一彦さん(60)は「採算はぎりぎりで非常に厳しい」と苦しい胸の内を明かす。それでも時間をかけて色づいたイチゴは甘いといい「時間がかかった分、サイズは小さくても糖度が高くおいしく味わえます」とほっとした様子だった。

 5月ごろまで。要予約で当面土日営業。30分の食べ放題で大人(6歳以上)2千円。(4月10日以降は別料金)。問い合わせは同園電話0463(95)1877。

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