一緒に盛り上げたい…大野知事が「馬車道」の工場へ 県産食材の活用も要望 県北3市へ「ふれあい訪問」

セントラルキッチンを見学する大野元裕知事(左から2人目)=1日午後、熊谷市の馬車道

 知事が埼玉県内各地を訪れ現場との意見交換を進める「ふれあい訪問」が1日にあり、大野元裕知事が熊谷市、深谷市、本庄市を訪れた。地元企業などに足を運び、経営者らと交流を深めた。

 熊谷市では関東一円で和洋食店や焼き肉店などを展開する馬車道の本社工場を視察。木村徳治名誉会長らと意見交換や併設のセントラルキッチンを見学した。施設内の精肉加工スペースや、製麺ルームを回りながら、製造機械の特性、衛生面や従業員の健康管理の対応などを質問していた。

 意見交換の場で大野知事は県内で高病原性鳥インフルエンザの感染が養鶏場などで発生していることから、対応を推進する考えを示しつつ「県産食材の活用を進めてほしい」と要望。またこの1年を新型コロナウイルスの影響から脱却する“ポストコロナ元年”にしたいと話しながら「(営業を)制限せず、継続するにはどのような対策が必要かという発想に転換して営業を。飲食業界を一緒に盛り上げたい」と語った。

 このほか深谷市に本社を置く農業ロボットベンチャーの「レグミン」、本庄市の商店街を楽しむ企画を仕掛ける合同会社「本庄デパートメント」を視察した。

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