ベランダから煙発見、家からホース引く さくらの中学生きょうだいら3人が初期消火 消防署から感謝状 

初期消火で感謝状、左から相田さん、高橋杏奈さん、高橋風斗さん

 車両火災の初期消火に尽力したとして、栃木県さくら市の塩谷地区広域行政組合喜連川消防署は4日、中学生ら3人に感謝状を贈った。

 感謝状が贈られたのは喜連川中3年高橋杏奈(たかはしあんな)さん(15)と同2年風斗(かざと)さん(13)のきょうだい、鹿子畑(かのこはた)のホテル勤務相田良一(あいたりょういち)さん(71)の3人。

 昨年12月28日午後、高橋さんきょうだいは自宅近くに停車中の乗用車から出火しているのを見つけ、水道からホースを延ばして運転手に手渡すなど、消火作業に協力。相田さんも消火器を持って駆け付けた。3人の協力で約15分後に鎮火し、全焼を免れた。

 高橋さんきょうだいは「車のボンネット付近から煙が出ているのをベランダから発見し、家からホースを引いて向かった」、相田さんは「改めて初期消火と消火器の重要性を知るとともに、消火に協力できてよかった」と振り返った。斎藤克之(さいとうかつゆき)署長は「車の火災は、ガソリン類を伴っているので危険。初期消火のおかげでエンジンルームの焼失だけで済んだ」と感謝した。

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