月刊文芸誌『新潮』で、故・青山真治監督が"最後の映画作家"とその才能を激賞し、バンド"Bialystocks"でも活躍中の甫木元空が、はじめての小説『はだかのゆめ』を発表

東京から遁走して着いた四万十川のほとりは、生死の境を越えた聖なる空間だった──。 故・青山真治監督が“最後の映画作家”と激賞した甫木元空。監督作品『はだかのゆめ』が公開中であり、バンド“Bialystocks”でも活動し、ジャンルを越境した才能で注目を集める甫木元が、 はじめての小説『はだかのゆめ』を2月7日(火)発売の『新潮』に発表した。 故・青山真治監督に「日本映画に現れた、甫木元空という“最後の映画作家”」といわしめ、監督作品『はだかのゆめ』が公開中であり、バンド“Bialystocks”でも活動し、ジャンルを越境した才能で注目を集める甫木元空が、はじめての小説『はだかのゆめ』を2月7日発売の『新潮』に発表。 東京を離れ、ステージ4の癌で闘病中の母の故郷である四万十川のほとりに、看病のために移住する主人公ホキモトソラ。86歳になる祖父が生きる村落共同体では、生者と死者が入り乱れて存在する、聖なる空間だった。高知弁が弾む人々との絆。衰えゆく母との暮らしを一日ずつ噛みしめながら、ソラはより大いなる「自然」と「運命」に心を開いてゆく──。大胆かつ繊細な詩的文章で綴られた感動的な小説世界だ。

▲甫木元空監督作品『はだかのゆめ』

甫木元空コメント

初めて小説を書きました。

流される日々の中でみた夢。

祖父が晩酌の時間にこぼす愚痴。

母の洗濯物を干す音。

父の風呂場から聞こえてくる音痴な歌。

十数年の生と死の記憶が、誰かにとっての笑い話になってくれたら嬉しいです。

【著者紹介:甫木元空(ほきもとそら)】

1992年、埼玉県生まれ。多摩美術大学映像演劇学科卒業。2016年青山真治プロデュース、監督・脚本・音楽を務めた『はるねこ』で長編映画デビュー。第46回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門出品、ほかイタリア、ニューヨークなどの複数の映画祭に招待された。2019年にはバンド「Bialystocks」を結成。映画による表現をベースに、音楽制作などジャンルにとらわれない横断的な活動を続ける。現在映画最新作『はだかのゆめ』が公開中。

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