被ばくの牛描く 山内さん作品展 岡山で10日から、トーク催しも

山内若菜さん

 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故で被ばくした牛や牧場などを描き、放射能や命をテーマに活動する画家山内若菜さん=神奈川県藤沢市在住=の作品展が10~12日、岡山市北区中央町の蔭凉寺と近くのギャラリーで開かれる。

 山内さんは2013年、原発から北西約14キロにあり、事故後も牛を変わらず育て続けていた福島県浪江町の「希望の牧場」を訪問。「無駄な命はない」と、殺処分をしない牧場主の考えに衝撃を受け、その姿を描き始めた。

 10、11日は蔭凉寺で大作「牧場」(縦2.6メートル、横15メートル)を含む3点を展示。入場料は高校生以上500円。ギャラリー「Gallery108」は10~12日、福島の馬と少女が寄り添う作品など別の2点。無料。山内さんが在廊する時間帯がある。

 トークイベントもあり、10日午後6時から蔭凉寺。絵画ワークショップ(先着10人)は11日午後2時、ギャラリーで。いずれも参加費500円。

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