旧統一教会との関係自ら公表 自民、和歌山の門氏

 自民党の元衆院議員、門博文氏が6日、和歌山県庁で記者会見を開き、議員時代、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体と一定の関わりがあったことを明らかにした。現職ではないのに公表した理由について、衆院1区補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)に立候補することになった場合に備え「後付けよりは、事前に表明したいと思った」と話した。

 門氏は和歌山1区に2012年から4回立候補。うち3回は比例近畿ブロックで復活当選したが、直近21年の選挙は落選した。

 門氏は会見で、支援者のつながりで旧統一教会に関わりを持ったとし、1期中の14年7月に和歌山市内であった関連団体「アジアと日本の平和と安全を守る県フォーラム」が主催する会合に出席したと明かした。また、関連団体の会合への祝電やメッセージは、依頼があるたびに送っており、回数は把握できないとしている。

 直近21年の選挙では、旧統一教会からの申し出により、ボランティアの支援を受け、数人に電話かけをしてもらったなどの関わりもあったという。「安倍晋三元首相の銃撃事件により、旧統一教会の過去のさまざまなトラブルを改めて知り、この件に対する不明を恥じる。強く反省し、今後は一切、関わりを持たない」とした。

 次の補選を巡っては、門氏と鶴保庸介参院議員が意欲を示しているが、党県連は候補予定者の選考に難航している。その鶴保氏も旧統一教会関連の会合に出席していたことが明らかになっている。

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