気持ちも味も甘~いバレンタインチョコ、値段だけは甘くない…物価高影響で1粒当たり平均25円アップ 帝国データバンク調査

「甘くない」バレンタインデー

 2月14日はバレンタインデー。恋人に、好きな人に、お世話になっている人に気持ちを込めたチョコレートを渡そうと考えている人も多いはず。帝国データバンクの発表によると、女性の購買力に大きな低下は見られない一方で、物価高の影響でチョコレートの値段は甘くないもよう。今年のバレンタイン、あなたはどうする?

 帝国データバンクが、全国の大手百貨店やショッピングモール、ホテル、著名な洋菓子店などで販売される135のチョコレートブランドを調査。売れ筋の1粒ばら売りや複数個入りのセット、アソート、ボックスタイプの詰め合わせなどを対象に調べたところ、今年の1粒当たりの価格は80ブランドが値上げしたという。平均価格は1粒当たり390円で、前年の1粒当たり365円に比べ約7%に当たる25円高くなった。このうち国内ブランドは前年から18円アップの355円、フランスやベルギーなど輸入ブランドは33円アップの433円だった。

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 値上げラッシュの2月を迎え、チョコレートの製造に欠かせないカカオ豆の価格(推定)は、2022年12月に比べ円ベースで約2割増し。同社は、牛乳の値上がりに加え、商品を包むアルミ箔やセロハン、箱などの包装資材も値上がりしたことで、チョコレート価格の引き上げが相次いだとみる。値上げ幅を見ると、1粒当たり「50円超」「30円以下」が最も多く24ブランドあった。「据え置き」としたのは調査対象の4割に当たる55ブランドだった。

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 値ごろ感を維持するために、個数を減らす、チョコレートの形をハート型から方形に変えるなどしてコスト削減に努めるところもあるという。

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