食品支出、軒並み減少 2022年の家計調査

 総務省が7日発表した2022年の家計調査では、パンや調味料など食品の支出が軒並み減少した。価格上昇を背景にした買い控えがあったとみられる。値上げは当面続く見込みで、家計への影響は長引きそうだ。

 22年は新型コロナウイルス対応の行動制限がなくなり、消費支出は旅行需要の回復などから物価変動の影響を除いた実質で前年比1.2%増加した。ただ、消費支出のうち食品を含む「食料」は支払った金額に基づく名目で3.1%増、実質で1.3%減と買い控えの影響が浮き出た。

 品目別では小麦価格の高騰を受けパンが5.9%減、麺類が4.8%減となった。魚介類は12.1%減だった。

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