英国防総省「露軍は1月から既に攻勢に出ていた」「進撃は週あたり数百mに留まる」

ロシアがウクライナイに対し近いうちに大規模な総攻撃を行うとの観測が出ているなか、英国防総省は7日、ロシア軍は、実際は先月初めからすでに大規模攻勢作戦を試みているが、失敗しているようだと分析している。

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英国防総省はこの日、ツイートに投稿したウクライナ戦況に対する「最近の防衛情報更新(Latest Defence Intelligence update)」において、「ロシアは2023年1月初旬からウクライナで大規模な攻勢作戦を再開しようとしていた可能性が高い」と指摘。

続けて、ロシア軍の作戦目標は、ドネツク州のうちウクライナ側が依然として統治している残りの部分を占領しようとすることがほぼ確実だと説明した。

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英国防総省は「ロシア軍はこの間、週にわずか数百メートルを進撃して奪うのにとどまった」とし「これは、ほぼ間違いなく、ロシアが攻撃を成功させるために必要な弾薬と機動部隊を欠いているためだ」と分析した。

続いて「(ロシア軍の)上級指揮官は、政治的および専門的な圧力により、非現実的な目的を達成するために、人手不足で経験の浅い部隊に非現実的な目標を達成させる計画を立てることが多いようだ」と指摘した。

英国防総省は「ロシアの指導者たちは、抜本的な進展を要求し続ける可能性が高い」としつつ、「今後数週間のうちに、ロシアが戦争の結果に実質的な影響を与えるのに必要な戦力を増強できる可能性は依然として低い」と分析している。

一方、ウクライナ政府関係者はロシアが戦争勃発一周年となる2月24日を機に、大規模攻撃を敢行するという見方を提起してきた。

最近ではロシアが西側の新たな武器がウクライナに到着する前に勝負を決するために、10日以内に攻撃を敢行するという観測も英ガーディアン紙などが報じていた。

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