上越消防署特別救助隊・岡田副隊長トルコ派遣 地震被災地で救助活動

 トルコで6日に発生した地震災害を受け、日本が派遣する国際消防救助隊の一員として上越消防署特別救助隊の岡田俊介副隊長(41)が7日夜、羽田空港から現地に向けて出発した。派遣解除まで、現地で人命救助などさまざまな活動に従事する。

6日夜に上越地域消防局で行われた出発式。岡田副隊長(中央)が池田局長や職員から激励を受け、トルコへ出発した(同局提供)

 外務省によると、現地時間6日午前4時17分(日本時間同日午前10時17分)ごろ、トルコ南東部でマグニチュード7・8の地震が発生し、同日時点で912人が死亡、約5385人が負傷したという。
 日本はトルコ政府からの要請を受け、国際緊急援助隊・救助チームの派遣を決定。総務省消防庁は国際消防救助隊の派遣に伴う出動準備計画に基づき、上越地域消防局を含む7消防本部17人に派遣要請を行った。
 県内の消防本部では台湾やニュージーランドへの派遣実績はあるが、上越地域消防局からは初めて。同局では上越消防署特別救助隊の6人を国際消防救助隊に登録し、海外派遣に備えて厳しい訓練を積み重ねているという。
 6日に同局で行われた出発式で、池田聡局長は「初の海外派遣。訓練の成果を十分に発揮し、現地の方々のために全力を尽くしてほしい」と激励。岡田副隊長は消防職員として17年、特別救助隊として4年にわたり活動。「要望に応え、一人でも多くの生存者救出へ力を尽くします」と述べた。

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