オーストリアのLASKリンツで活躍する中村敬斗への注目が高まっている。
22歳の日本人アタッカーは今季15試合で8ゴールと爆発中。リヴァプールなど強豪クラブが彼のプレーをチェックしているとも言われる。
そんな中村は、東京の街クラブである三菱養和サッカークラブの出身。そこで、個に優れた選手をたびたび輩出することで知られる三菱養和SCのユース出身選手で「ベストイレブン」を組んでみた。
なお、小川佳純や山口貴弘、アペルカンプ真大のようにジュニアユースまでの在籍選手は今回外している。
GK:永井堅梧
1994年11月6日生まれ(28歳)
埼玉県新座市出身。今季、清水エスパルスからの期限付き移籍で横浜FCへ加入。
ユース時代はキャプテンを務め、2013年に松本山雅FCでプロ入り。カターレ富山でポジションを勝ち取った後、2020シーズンにギラヴァンツ北九州で守護神として活躍した。
“J1個人残留”を果たした今季は横浜FCで1番を背負う。
DF:西久保駿介
2003年7月30日生まれ(19歳)
埼玉県川口市出身。ジェフユナイテッド千葉で昨季、高卒1年目ながら欠かせない戦力となった万能DF。
すらっとした体型のアスリートタイプで空中戦に強く、正確な技術やキック、さらにはロングスローなど多彩な武器を持つ。
昨年、U-19日本代表にも選出されており、三菱養和SCの育成の魅力を日本でリアルタイムに感じられる選手の一人だ。
DF:池田樹雷人
1996年9月17日生まれ(26歳)
東京都東村山市出身。「じゅらと」という名前が印象的な池田は、高卒で2015年にセレッソ大阪へ加入。
タイのバンコク・グラスへの期限付き移籍など多様なキャリアを積み、昨季加入したブラウブリッツ秋田でチーム最長の出場時間を記録して飛躍を果たした。
今季、青森山田の黒田剛監督が就任したことで話題のFC町田ゼルビアへ移籍。背番号は秋田時代と同じ4番をつける。
DF:西村卓朗
1977年8月15日生まれ(45歳)
東京都新宿区出身。国士舘大学を経て2001年に浦和レッズへ加入。
浦和では出場機会を得られなかったが、大宮アルディージャ、MLS加入前のポートランド・ティンバーズなどで主にサイドバックとしてプレーした。
2011年にコンサドーレ札幌で引退。現在は水戸ホーリーホックの取締役GM(ゼネラルマネージャー)として辣腕を振っている。
MF:加藤大
1991年5月7日生まれ(31歳)
福岡県。同名のプロ野球選手がいるが、あちらは「だい」、こちらは「まさる」と読む。
高卒でプロ入りしたアルビレックス新潟時代に走行距離ランキングの常連として話題になったMF。ただもともとは左利きのテクニカルな選手で、新潟では2018年から2019年にかけて10番も背負った。
2020年からV・ファーレン長崎でプレーしている。
MF:瀬古樹
東京都足立区出身。名前は「いつき」ではなく「たつき」と読む。
三菱養和SC時代から世代別代表にも呼ばれる逸材だったが、明治大学へ進学。2020年に加入した横浜FCでボランチとしてチームをけん引し、2年目の途中からキャプテンも務めた。
2022年に川崎フロンターレへ移籍。2年目を迎える今季は“勝負の一年”となる。
MF:相馬勇紀
1997年2月25日生まれ(25歳)
東京都調布市出身。三菱養和SCから早稲田大学を経てプロ入り。
特別指定時から名古屋グランパスで光るプレーを見せ、鹿島アントラーズへの期限付き移籍から復帰後はチームの主力となった。
日本代表として東京五輪、カタールワールドカップへ出場したウィンガーはこの冬、ポルトガル1部のカーサ・ピアへ移籍。デビュー戦でいきなりフリーキックを叩き込んだ。
MF:中村敬斗
2000年7月28日生まれ(22歳)
千葉県我孫子市出身。三菱養和SC時代から個人での打開力が高く評価されていたアタッカー。
高校3年になる年だった2018年、“飛び級”でガンバ大阪とプロ契約。2019年夏には早くも海を渡り、オランダのトゥウェンテへ加入した。
そこから順風満帆とはいかなかったものの、今季LASKリンツでブレイクし、夏のステップアップが期待されている。
FW:永井雄一郎
1979年2月14日生まれ(43歳)
東京都新宿区出身。三菱養和SCといえばこの選手を思い浮かべる人も少なくないはずだ。
小学1年から12年間を同クラブで過ごし、1997年にプロ入りした浦和レッズで活躍。日本が準優勝した1999年のU-20ワールドユースでは高原直泰と2トップを組んでいた。
現在も神奈川のはやぶさイレブンで現役を続けており、選手兼監督を務めた昨季はチームを関東2部昇格へ導いている。
FW:田中順也
1987年7月15日生まれ(35歳)
東京都板橋区出身。高校時代は「三菱養和のアドリアーノ」の異名を取ったレフティ。
順天堂大学を経て2010年に柏レイソルへ加入すると、2011シーズンのJ1優勝などいくつものタイトル獲得に貢献した。
2014年夏からはポルトガルの名門スポルティングで1年半プレー。その後Jリーグへ戻り、今年はFC岐阜での2年目を迎える。
FW:ディサロ燦シルヴァーノ
1996年4月2日生まれ(26歳)
東京都出身で父はイタリア人。池田樹雷人、相馬勇紀とは同級生になる。
法政大学を経て加入したギラヴァンツ北九州で2年目にブレイク。チームの攻撃的なスタイルも手伝ってJ2得点ランキング2位の18ゴールを決めた。
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2021年に清水エスパルスへ移籍。昨季途中から期限付き移籍したモンテディオ山形で結果を残し、今季清水復帰を果たした。