【藤沢市予算案】藤沢駅改良工事に着手 南北自由通路を拡幅 27年度末ごろの完了目指す

南北自由通路拡幅事業・駅改良事業が始動する藤沢駅

 「湘南の玄関口」の回遊性、利便性の向上へ向け、藤沢市は2023年度、藤沢駅南北自由通路拡幅・駅改良の工事に着手する。市が進める同駅周辺地区再整備のメイン事業で、同年度当初予算案に関連事業費約6億8千万円を計上。小田急線側通路の拡幅を先行し、27年度末ごろの完了を目指す。

 同事業を巡っては、市とJR東日本、小田急電鉄の3者が19年2月に基本協定を締結。新型コロナウイルス感染拡大による状況の変化を踏まえ、21年9月、小田急線側とJR側の施工を1、2期に分けて実施することを決定。21年度から22年度にわたっては小田急側の施工に関する詳細設計が行われた。総工費は約87億円で、市が9割に当たる約79億円を負担する。

 本体工事は6月に着工予定。小田急側の南北自由通路を現行の8メートルから16メートルに拡幅する。駅舎1階にある小田急江ノ島線藤沢駅の改札はJRと同じ2階の南北自由通路の西側(小田原方面)に橋上化。同一フロアのJR、江ノ電への乗り換えがスムーズになる。駅南口の市街地へ通じる1階改札は一部を残す。

 1期施工の完了後の28年度にJR改札側の自由通路拡幅と西側(小田原方面)の乗り換え通路の改良を行う第2期施工を着工するスケジュールだ。

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