ギョーザ、宇都宮2位に浮上 昨年1世帯購入額 浜松を抜く【動画】

家計調査の結果を確認する観光交流課の職員ら=午前8時52分、宇都宮市役所

 2022年の宇都宮市の1世帯(2人以上)当たりのギョーザ購入額は3764円となり、全国2位となったことが7日、総務省の家計調査で分かった。前年より635円増え、順位を一つ上げた。1位は2年連続で宮崎市となり4053円、3位は浜松市の3435円となった。

 スーパーなど小売店で購入した焼きギョーザや生ギョーザが調査対象で、冷凍ギョーザや外食は含めない。宇都宮市は昨年1、6、7月に1位となったが、年間購入額は宮崎市に289円の差をつけられた。

 宇都宮市観光交流課の職場ではこの日、職員が午前8時半の発表を確認しようとパソコンの前で待機。結果が表示されると、淡々とした表情で「宇都宮は2位となりました」と集まった報道陣に知らせた。

 同課の担当者は、購入額、順位ともに前年より上昇した要因について、「餃子(ぎょーざ)通りに設置した『GYOZAモニュメント』や、3年ぶりの餃子祭りなどで観光客や市民のギョーザへの関心が高まったのではないか」と指摘。「調査結果に一喜一憂はしないが、市が注目されるのはうれしいこと」と話した。

 宇都宮餃子会の鈴木章弘(すずきあきひろ)事務局長(50)は「購入額がどうこうよりも、これからも『餃子のまち』を目指してまちづくりをどんどん推進していきたい」と力を込める。

 一方、宮崎市観光戦略課の担当者は「ギョーザ購入額の多い市と切磋琢磨(せっさたくま)し、お互いに知名度を高めていければ」と語った。

 

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