こんな入るのになぜ使わない? アームロックパターのすすめ 加藤沙弥

「アームロックパターをマスターしたい人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーOさんの悩み】
「ブライソン・デシャンボー(アメリカ)やアダム・スコット(オーストラリア)のように、アームロックパターを使いたいと考えています。使い方のポイントはありますか?

【加藤沙弥のレスキュー回答】
私もパッティングに悩んでいたときに、平均的な長さのパターから中尺のアームロックパターに替えたことで、調子を取り戻すことができました。ショートパットにも自信が持てるようになり、カップインの確率も劇的にアップ。今回はアームロックならではのメリットと使い方のコツについてお話しします。

1. 手首の動きが抑えられる

手首が固定されることで 低く長いフォローが取れる(撮影/小林司)

アームロックのメリットは、グリップを左腕に沿わせて左腕前腕に固定させることで、手首の動きが抑えられます。手の動きを抑え、上体の回転でクラブを動かすことができ、プレッシャーのかかった場面でもスムーズにストロークできます。

2. ダウンブローでボールをとらえやすい

ロフト角は6~8度(※標準パターは3~5度)に設定されている(撮影/小林司)

アームロックパターでは、左腕からヘッドまで一直線となり、自然とハンドファーストの形になります。インパクトでは必然的にロフトが立って当たりやすく、ややダウンブロー軌道に。ボール位置は、常に左目の真下と決めてアドレスしましょう。

3. 振り子のイメージが持ちやすい

通常グリップ(右)より両腕の役割を減らせることができる(撮影/小林司)

アームロックは、左肩の上に支点を置くことで、頭支点の標準グリップより姿勢が高くなり、振り子のイメージが持ちやすくなります。振り幅は“テークバック1対フォロー1”を基本とし、機械的に動かすことでストロークが安定します。

【今回のまとめ】アームロック3つのメリット♪

ロングパットは標準(左)、ショートパットはアームロック式(右)に使い分ける加藤(撮影/小林司)

手首の動きを抑えられる。
ダウンブローでボールをとらえやすい。
振り子のイメージが持ちやすい。

取材協力/紀伊高原ゴルフ倶楽部

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