「触感」を共有する世界初の新技術…その有効的な使い方を堀潤がZ世代と考察

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。2月2日(木)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、触感を共有する新技術に関するニュースを取り上げました。

◆触感を共有…NTTドコモが世界初の新技術を公開

NTTドコモは、物を触ったときの感覚「触感」を他人と共有できる世界初の技術を公開しました。公開されたのは、両手に収まるボール型のデバイスで、指輪型の機械を身につけた人が物に触ると、離れた場所にいてもその振動が手に伝わり、同じような触感を味わうことができるということです。

こうした触感を次世代の高速通信6Gでリアルタイムに伝える技術は世界初で、洋服の生地の感触なども伝えることができることから、NTTドコモは、今後ネット通販などにも活用できるのではないかとしています。

◆世界初の新技術をどう活用し、実用化していくのか

キャスターの堀潤によると、今回の新技術以外にも慶應大学などでは「リアルハプティクス」という計算によって触覚を再現し、遠隔で伝える技術があるなど、この領域は「非常に将来活用・活躍が期待される分野」と言い、堀はその使い方に大きな期待を寄せます。

例えば、「対立している首脳同士が握手を交わす、実際には会えないが相手方がどんな感触なのか触れられるような、そうした外交のあり方もあるのではないか」と期待します。

microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんは、特に「手術や触診など医療と相性が良さそう」と印象を語ります。そして、こうしたテクノロジーが発展する際には「必ずビジネスが絡んでくる。高額な単価、かつニーズが高いところが最初の導入ポイント」とし、「医療は人命を救うという大義もある。そうしたところでテクノロジーが進化していくことは本当に素晴らしいこと」と称賛。

堀は「災害時、人の温もりなどが伝えられたらどれだけ励みになるか」とさらなる可能性についても言及。

当番組のTwitterスペースに参加していた視聴者からは、技術の普及についての提言が。「この技術は大きな可能性が広がっていると思うが、重要なのは使いたい場面で使えるか。例えば、ネット通販であればスマホやパソコンの前で果たして機材なしで使えるのか、危険な状況の人に提供できるのかなど、そうしたことが課題になってくると思うので、利用したい場面を定めて、課題を解決していく技術開発を行っていけば市場に浸透させることができると思う」という意見に、堀も納得の様子。

堀が「日本は、技術開発は早いものの、実用化段階になると違う企業が上手く広げているなど、さまざまなジレンマがある」と惜しむと、渋谷さんも「僕もそれは課題だと思っている」と同意。

日本は社会実装の部分で難点があり、そこで渋谷さんがいつも思うのは経営側のテクノロジー理解度の低さだと指摘した上で「テクノロジーを理解した経営者がいないと、実装に頭が働かない。日本に比べ、欧米はテクノロジーを理解した経営者が多い」と述べていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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