連絡難が続いていたユービーエム(株)が破産=投資用不動産で急成長

ユービーエムの現場の「告示書」

 ユービーエム(株)(江戸川区西葛西5-6-2、設立1991(平成3)年10月、資本金4000万円、氏家圭二社長)は2月6日、東京地裁へ破産を申請した。申請代理人は新井健一郎弁護士(TH総合法律事務所、新宿区西新宿1-25-1)ほか3名。
 負債総額は33億5897万円(2022年4月期決算時点)。
 ※TSR企業コード:293588309、法人番号:4011701008120

 住宅の新築やリフォーム工事を主体に事業を展開していた。2015年4月期の売上高は6億3545万円だったが、投資用不動産を主体としたRC事業を開始後、業容が急拡大。2019年4月期の売上高は38億8215万円となり、2021年4月期には売上高が103億7428万円まで拡大した。
 しかし、事業拡大に採算面が追いつかず、内部留保の蓄積が遅れて借入金に依存した資金繰りを余儀なくされていた。コロナ禍以降は関連融資を受けるなどしていたが、最近は一部外注先への支払遅延が表面化。1月31日以降、連絡が取れなくなり工事現場で混乱が生じていた。

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