第45回福井県版画コンクールの入賞作2140点決定 小中高校などから3万4千点応募、最高賞は3作品

応募作品を入念に確認する審査員=2月5日、福井県福井市の福井新聞社・風の森ホール

 第45回福井県版画コンクール(福井新聞社主催、福井県美浜町協力、北陸銀行特別協賛)の入賞作2140点が2月7日発表され、最高賞の福井棟方賞に小学2年の加藤基晴さん、中学2年の出口裕里さん、高校1年の笠嶋心結さんの作品が選ばれた。銅賞以上の表彰式を18日午前11時から、福井新聞社・風の森ホール(福井市)で行う。

 県内の小中高校と特別支援学校計251校から3万4570点が寄せられた。校内審査を通過した1万1253点を対象に、洋画家の清水正男審査委員長ら9人が1、5日に福井新聞社で審査した。

 審査員は、子どもたちの個性や感情がストレートに伝わってくる作品を中心に評価。福井棟方賞、福井新聞社賞、北陸銀行賞各3点のほか、金賞11点、銀賞17点、銅賞65点、秀作542点、入選1496点を決めた。

 清水審査委員長は「版画は児童生徒、教員いずれも労力が必要な創作だが、作品が年々充実してコンクールがマンネリ化せず、子どもたちの生きるエネルギーを育む機会になっていることに驚きと喜びを感じる」などと講評した。

 銅賞以上の作品は16~20日に福井新聞社・風の森ギャラリーで、22~26日に美浜町生涯学習センターなびあすで展示。金賞以上の作品は、3月1~6日に大野市の北陸銀行大野支店で、同7~13日に福井市の北陸銀行福井西中央支店で展示する。

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