ブルージェイズがビシェットとの調停回避 3年契約で合意との報道

日本時間2月8日、複数の米メディアが伝えたところによると、ブルージェイズは正遊撃手ボー・ビシェットとの年俸調停を回避し、3年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。現在24歳のビシェットは今オフ初めて年俸調停権を取得。球団側の500万ドルの提示に対し、750万ドルを希望していたが、年俸調停期間をすべてカバーする3年契約で合意するに至った。ビシェットがFAになるタイミングは2025年シーズン終了後で変わらず、今回の3年契約はFAまでの3年間の年俸を確定させるものになる(現時点で詳細は不明)。

ビシェットは2016年ドラフト2巡目指名を受けてブルージェイズに入団し、2019年にメジャーデビューした。レギュラー定着を果たした2021年はリーグ最多の191安打を放つなど、打率.298、29本塁打、102打点、25盗塁、OPS.828の好成績を残してオールスター・ゲーム初選出。メジャー4年目の昨季は8月末の時点で打率.260、OPS.725にとどまっていたが、それ以降の32試合で打率.406、7本塁打、OPS1.105と大爆発し、最終的には2年連続リーグ最多となる189安打を記録するなど、打率.290、24本塁打、93打点、13盗塁、OPS.802と帳尻を合わせた。

ブルージェイズは年俸調停権を持つ12選手のうち、ブラディミール・ゲレーロJr.やジョーダン・ロマノ、ドールトン・バーショなど11選手とすでに契約合意。残りはビシェットだけとなっていたが、ビシェットとも年俸調停を回避することで合意し、これで年俸調停権を持つ全選手との契約更改が完了した。

なお、ゲレーロJr.とビシェットはともに2025年シーズン終了後にFAとなるため、ブルージェイズとしては、まずは今季からの3年間でワールドシリーズ制覇を成し遂げることが1つの目標となる。もちろん、長期的に戦力を安定させるために、ゲレーロJr.やビシェット、アレック・マノアといった主力選手たちとの長期契約を目指す可能性もあるだろう。

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