宜野湾市上空にオスプレイ、クラッチ不具合で機体停止後に初飛行か

 【宜野湾】8日午前10時ごろ、沖縄県宜野湾市の上空で米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイが飛行していることが確認された。不具合が確認されているクラッチ関連部品を交換するため、米軍が一部のオスプレイの飛行を制限する措置をとって以降、普天間所属機の飛行は初めてとみられる。 目撃者によると、同機は海岸線に沿って北上した後、嘉手納町や北谷町の上空を通過し、同飛行場に帰還した。琉球新報は、普天間所属機が飛行停止の対象になっていたのかや、部品交換が行われたのかどうかを沖縄防衛局に問い合わせたが、8日午後2時までに回答はない。

 米国防総省は4日、エンジン動力をローターに伝えるクラッチ関連部品に不具合が続いていることから、一定の飛行時間に達した機体を停止し、関連部品を交換する措置を日本側に伝えた。

 普天間所属のMV22が交換対象に当たるのかについて、防衛省は「米軍の運用体制に関することなので答えるのが難しい」として明らかにしていないが、今週に入り普天間飛行場でオスプレイの飛行は確認されていなかった。

 オスプレイを巡っては、昨年8月に空軍仕様のCV22でクラッチ関連の異常が続いて米軍は飛行停止を指示した。米海兵隊は2010年時点で同様の不具合がMV22にもあることを把握している。

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