栃木県那須庁舎で内覧会 移転新築、27日業務開始 出先7機関を集約【動画】

八溝杉や芦野石が使われた栃木県那須庁舎のエントランスホール=8日午前10時25分、大田原市本町2丁目(超広角レンズ使用)

 現庁舎の老朽化などに伴い、栃木県が移転新築した県那須庁舎の内覧会が8日、大田原市本町2丁目の同庁舎で開かれた。本館は鉄筋コンクリート5階建てで、分散していた複数の出先機関を集約して利便性の向上を図り、災害発生時には防災拠点となる。27日から順次、業務を開始する。

 那須農業振興事務所跡地に整備され、敷地面積は約1万8800平方メートル。現庁舎に入る大田原県税事務所と県北環境森林事務所、大田原労政事務所、那須教育事務所の4機関に加え、周囲に点在していた県北健康福祉センターと大田原土木事務所、那須農業振興事務所の3機関も入居し、3月13日までに業務を始める。

 総工費は約57億円。本館の延べ床面積は約7400平方メートルで、内外装には芦野石や八溝杉などの地場産材をふんだんに使った。県管財課の亀田厚郎(かめだあつろう)課長補佐は「利便性も高くなったので、地域の方に親しまれる庁舎になってほしい」と話した。

八溝杉などが使われた栃木県那須庁舎のエントランスホール=8日午前10時20分、大田原市本町2丁目(超広角レンズ使用)

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