リーグ王座奪還を狙うJ1川崎で今季も中心的役割が期待されるのが、6年目のMF脇坂泰斗(27)だ。クラブのレジェンド中村憲剛氏の背番号14を受け継いで2シーズン目。2年ぶりの復権に向けてチームの新たな挑戦が始まり、「より強いフロンターレを見せられるんじゃないかとワクワクしている」と胸を高鳴らせて開幕を待つ。
4日に打ち上げた沖縄キャンプでは、状況に応じて最終ラインの人数を変える新戦術に取り組んだ。最終日に迎えた鳥栖との練習試合(45分×4本)では計11得点と順調な仕上がりを見せ、脇坂は「試合での成功体験も数多く出ている。個人としても、また一段階レベルアップしているんじゃないかなという手応えがある」と充実感をに
じませた。
昨季チームはリーグ優勝を逃した一方で、自らは5得点にリーグトップタイの9アシスト。2年連続でベストイレブン入りを果たした。今季はさらなる成長を期し、「自分の特長の攻撃的な部分はさらに伸ばす必要がある。守備でも一人でボールを取り切るところや、チームを引っ張っていく声や姿勢はもっと出していかないと」と強い自覚を口にする。
飽くなき向上心を見せるのは、「次は絶対に出たい」と語るワールドカップがあるからだ。「まずはJリーグで飛び抜けないといけない」。転換期のチームとともに、自らも殻を破るシーズンにする。