DeNA、「大魔神」がフォーク伝授 上茶谷の手応えは

【ベイ春キャンプ】佐々木氏からフォークボールの握り方を教えてもらう上茶谷(右)=アトムホームスタジアム宜野湾(花輪 久写す)

 身ぶり手ぶりを交え、伝家の宝刀、フォークボールのコツを伝授された。

 約20分間、ブルペンで球団OBの佐々木主浩氏の指導を受けた上茶谷は「(内容は)ごにょごにょって感じ」。冗談めかしに最初は報道陣をはぐらかしたが、「(握って抜く)感覚が大事だと言われた。良いときの感覚が分かったので、再現性を上げたい」。好感触を得たようだ。

 「カットボール、スライダーピッチャー」と自認する。フォークは昨季も実戦で投げていたが、現役時代に「大魔神」と称された佐々木さんの助言が精度向上に働くのは間違いないだろう。上茶谷は「空振りがほしいときに投げられれば、(投球の)幅が広がる。必要なボール」。本人の目の前で何度も投げ込んでは、話し込む姿があった。

 「今年のキャンプでは僕が一番球数を投げると思う」との宣言通り、この日投じた球数は約130。「上茶谷は投げないと肩、肘が痛くなる」と、これまた冗談だが、先発ローテ入りへの思いは誰よりも熱い。「自分ができることでアピールできないと悔しい。自分を信じて、軸をぶらさずやりたい」

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